フランスの映画である。
2010年、ダミアンとレイトの活躍で壁が取り払われるはずだったパリ13地区。
3年経った2013年、何も変わっていなかった。
13地区に住んでいるレイトは、壁を爆破して回る日々だ。
壁の中は、相変わらず無法地帯である。
ダミアンは、麻薬取引のある店で、女装して潜入捜査をしていた。
この店のボスや取引相手を、まんまと騙し、麻酔を打って捕まえる。
捜査が終了して、家に戻ったダミアンは、麻薬不法所持で逮捕された。
警察の罠だ。
彼は、地下の牢に拘束された。
夜、パトロール中の警官が、秘密保安局DISSに射殺された。
DISSは、死体を乗せたパトカーを13地区に運び込み、ギャング達に銃撃させた。
そして、この模様を撮影し、ニュース番組で流したのだ。
DISSの局長ガスマンは、建設業者と癒着していて、街の開発のために13地区を破壊する目論見だった。
しかし、DISSの犯罪を少年達が隠し撮りしていて、映像が入ったSDカードをレイトに手渡す。
レイトが再生している時、DISSが、彼の家に踏み込んできた。
逃げたレイトは、警察署に侵入し、ダミアンを救い出す。
DISSとの戦いが始まった。
レイトのパルクールが見物なのだが、前作「アルティメット」より、随分少なかった。
その代わり、ダミアンの格闘シーンが増えている。
ジャッキー・チェンを意識しているかのような演出だ。
当然のことながら、ジャッキー・チェンの作品の方が遙かに上を行っている。
この作品は、進む方向を間違えたのだ。