captainsunday’s blog

ネタバレしないように、思い出に残っている映画を、簡単に解説しています。

サハラ 死の砂漠を脱出せよ

アメリカの映画である。

 

ナイジェリアで奇妙な病気が発生した。

 

マリから帰ってきた者が、その病気にかかっていた。

 

WHOのエヴァロハス医師が診察した。

 

もう一人、マリから帰ってきた男性が灯台で働いていると聞き、彼女が訪れたところ、何者かに襲われ、殺されそうになった。

 

そこを、トレジャーハンターのダーク・ピットに救われる。

 

しかし、大切な鞄は奪われてしまった。

 

ダーク・ピットは、南北戦争の時に甲鉄艦テキサスが密かにアフリカに来て、川を遡り、上流まで行ったと考えていた。

 

テキサスには、金貨が積まれていたとの伝説がある。

 

その一枚を、故買商で見つけ、提督に頼んでボートを貸してもらい調査に行くことになった。

 

エヴァは、マリで伝染病が発生していると考えていた。

 

彼女はダーク・ピット達のボートに、途中まで同乗させてもらう。

 

途中で分れ、ダーク・ピット達は川の調査に、エヴァ達は車でマリに向かった。

 

マリは内戦中で、カジーム将軍が国の半分を支配していた。

 

ダーク・ピット達の乗ったポートが、向かってきたボートから銃撃を受けた。

 

さらに、地上を走る車からもマシンガンが撃ち込まれる。

 

ダーク・ピットは、仲間のアル、ルディと協力して、立ち向かう。

 

武器は持っていない。

 

序盤からアクションシーンがあって、一気に引き込まれる作品だ。

 

銃撃は、ピストルではなくサブマシンガンなので、迫力がある。

 

危なさに、ひやひやする作品だ。

 

アクションただそれだけ、と言えばそれだけの作品であり、思想、イデオロギーみたいな暑苦しいものがないので、楽しめる。

 

日本語の副題「死の砂漠を脱出せよ」は、映画の内容とは随分異なっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コンゴ

マイクル・クライトン原作、アメリカの映画である。

 

アメリカ大手通信会社、トラヴィコム社は、ダイヤモンドを使ったレーザー通信で業界を牛耳ろうとしていた。

 

そのために必要なブルーダイヤを求め、社長の息子チャールズらがコンゴの密林にいた。

 

そこで、ブルーダイヤ鉱脈を発見する。

 

衛星通信で本社に報告した後、連絡が途絶えた。

 

本社からの遠隔操作でカメラを作動させると、ゴリラに似た獣が映っていた。

 

会社は、社員でありチャールズの婚約者でもあるカレンを、現地に派遣することにした。

 

霊長類学者ピーターは、ゴリラに手話を教え、手話を音声化する装置も開発した。

 

それにより、ゴリラのエイミーと会話ができる。

 

ピーターは、エイミーを野生に戻す計画だ。

 

そこへ、自称慈善家のホルモカが資金を出して、アフリカに連れて行くという。

 

彼は、コンゴにはソロモン王の幻の遺跡があり、ダイヤモンド鉱山があると信じていた。

 

カレンは、豊富な資金力をバックに彼らと同行する。 

 

彼女は会社の方針で、優秀な人材と大量の武器を用意していた。

 

一行は困難を切り抜け、コンゴの密林でチャールズ達のキャンプを発見した。

 

そこは荒らされていたが、死体も機材もなかった。

 

武装した一行は、さらに奥へ進み、遺跡にたどり着く。

 

しかしそこには、凶暴なゴリラが大量にいた。

 

この作品は、ゴールデンラズベリショー7部門にノミネートされた。

 

着ぐるみ丸出しのゴリラは、恐怖感よりも滑稽さが前に出る。

 

アフリカの未開の部族を馬鹿にしたようなシーンもある。

 

カレンは元CIAという触れ込みだが、これは武器が使えることの伏線か。

 

原作の小説は、面白いのに。

 

駄作である。

ロンゲスト・ヤード ( 1974 )

バート・レイノルズ主演、アメリカの映画である。

 

主人公ポールは、かつて名クオーターバックとして名を馳せた、プロ・フットボール選手のスターだった。

 

だが引退し、大金持ちメリッサのヒモとして、だらしなく暮らしている。

 

ある日、メリッサの車を盗んで刑務所に入れられる。

 

刑務所の所長は、看守達のフットボールチームを作っていて、ホールにコーチを依頼した。

 

しかし、ポールは断る。

 

怒った所長は、ポールを重労働キャンプに追いやった。

 

ポールは、そこで看守長を殴って独房に入れられる。

 

そこから出してもらう交換条件として、ポールは、囚人達によるフットボールチームを作ることになった。

 

個性豊かな人材が集まり、練習を積んでいく。

 

そしていよいよ、看守チームとの試合になった。

 

映画とはいえ、試合のシーンは迫力がある。

 

本当にぶつかっているのだ。

 

看守も囚人も、鍛え上げたゴツイ奴らばかりだ。

 

アメリカの刑務所なら、実際に、そうなのかも知れない。

 

ポールは所長から八百長を強要されるが・・・。

 

スカッとする作品である。

 

 

レッド・ブロンクス

ジャッキー・チェン主演、香港映画である。

 

香港の刑事クーンは、休暇を取ってニュー・ヨークの叔父を訪ねてきた。

 

叔父が、結婚するのだ。

 

叔父はスーパーマーケットを経営していたが、店をエレーナという女性に売ることにした。

 

叔父達が新婚旅行に行っている間、クーンは叔父の部屋に住み、エレーナを手伝うことになる。

 

叔父の部屋の隣には、車いすに乗った少年ダニーが住んでいた。

 

姉ナンシーと二人暮らしなのだが、ナンシーは暴走族とほっつき歩いていて、ダニーは孤独だった。

 

そんなダニーとクーンは、直ぐにうち解け、仲良くなる。

 

夜、ビルの前の道を暴走族が走り回る。

 

車に傷を付けられないように、クーンは暴走族を止めた。

 

パトカーのサイレンが聞こえてきたため、暴走族は逃げて争いにならなかった。

 

翌日、店に暴走族のメンバーが来て、クーンに撃退される。

 

そしてその夜、クーンは暴走族の罠にはまって大怪我をさせられた。

 

クーンは、何とか部屋に帰り着いたが、気を失う。

 

手当をしたのは、ナンシーだった。

 

やがてナンシーは、クーンの優しさに惹かれていく。

 

ここに、暴走族とギャングの抗争が絡んでくる。

 

ダニーやナンシーも巻き込まれる。

 

ジャッキー・チェンが40歳くらいの時に撮影された作品だ。

 

動きにキレがあり、演技にも円熟味が増している。

 

シリアスなストーリーの中に笑えるシーンがいくつも挟んであって、楽しめる作品だ。

 

ジャッキー・チェンの真骨頂が味わえる映画である。

 

ホバークラフトスーパーカーが出てきて、大がかりになっていくのも面白い。

アルティメット

フランスのアクション映画である。

 

2010年パリ。

 

治安が悪化したため、街に壁を築かれ封鎖されていた。

 

13地区は、暴力と麻薬がはびこる無法地帯だ。

 

主人公レイトは、この街で生まれ育った若者で、法を守り真面目に暮らしている。

 

彼は、無法者一味のタハから奪い取った大量の麻薬を、マンションのバスルームで処分していた。

 

そこへ、タハの子分K2達が、取り返しに来る。

 

銃撃戦でレイトの仲間は殺されるが、麻薬の処分が完了したレイトは、何とか逃げ切った。

 

怒ったタハは、K2達にレイトの妹ローラを拉致を命じた。

 

ローラが連れてこられた時、レイトもタハの部屋に侵入してタハの首にナイフを突きつけた。

 

レイトはローラを取り戻し、タハを警察へ連行する。

 

ところが、事を荒立てたくない警察署長は、レイトを牢屋に入れタハを解放した。

 

それに、ローラがタハに連れ去られた。

 

レイトは、檻に近づいた所長を殺す。

 

六ヶ月後。

 

囮捜査に入っていたダミアン大尉は、麻薬取り締まりに成功した。

 

そして、次の任務が言い渡される。

 

一時間前、中性子爆弾が強奪され、起爆装置が作動した。

 

爆発まで23時間。

 

爆弾は13地区にあり、潜入して解除せよ。

 

街の詳細を知る男を、仲間にして連れていけ、というものだ。

 

警察から移送されるレイトを強奪したダミアンは、二人で13地区に侵入した。

 

タハ一味との戦いが始まる。

 

見どころは、レイトのパルクールだ。

 

見事としか言いようがない。

 

ストーリーは一直線で、分かりやすい。

 

凄まじい銃撃を受けながら、レイトもダミアンも傷一つ受けない。

 

ティーブン・セガールの映画みたいで、つまらない。

 

主人公がピンチに陥らないから、物語に入り込めない。

 

当たり前のことだが、ハリウッドでリメイクされた、ポール・ウォーカーの遺作とも言える「フルスロットル」の方が、面白い。

 

 

去りゆく男

アメリカの西部劇である。

 

ロッキーの山の中、主人公ジューバルは力尽きて倒れ込んだ。

 

そこへ運良く、牧場主シェップが通りかかり、彼を牧場まで運んだ。

 

翌日、回復したジューバルは出て行こうとしたが、人手不足で困っていたシェップに頼まれ、カウボーイとして働くことになった。

 

前からいるカウボーイ達の中で、ピンキーという男だけが、ジューバルにくってかかる。

 

ピンキーは、牧場主の若い妻メイと通じていたのだが、メイがジューバルに色目を使うのが気に入らない。

 

メイは夫のシェップを嫌っていて、ジューバルに乗り換えたかったのだ。

 

誠実なシェップは、真面目なジューバルをカウボーイのリーダーにした。

 

ピンキーは、ますます気に入らない。

 

ある日、牧場から離れたところで野営しているシェップ達のところへ、メイが手紙を届けに来た。

 

シェップは、夜中に妻を1人で帰すのは危険だと、ジューバルに送って行かせた。

 

性格の悪いピンキーは、シェップに「メイとジューバルは、できている。あんたが可哀相だ。」 と、焚きつけるようなことを言う。

 

嫉妬に狂ったシェップは急いで家に戻り、ベッドに一人でいるメイを起こして、ジューバルのことを問いただした。

 

ジューバルに振られて怒っていたメイは、腹いせに嘘を言い、シェップを怒らせた。

 

銃を手にしたシェップは、ジューバルを殺しに行く。

 

西部劇ではあるが、正義 vs 悪 の構図ではない。

 

嫉妬や誤解が、悲劇を招く。

 

人のいい牧場主シェップが、可哀相になってくる。

 

こういう西部劇も、あるのだ。

 

 

ルーパー

アメリカのSF映画である。

 

2044年アメリカ・カンザス州。

 

30年後の2074年にはタイムマシーンが実現していたが、禁じられていた。

 

未来の犯罪組織は、殺したい人間をタイムマシーンで30年前に送り込み、そこで「ルーパー」と呼ばれる者達に射殺させていた。

 

主人公ジョーは、若いルーパーだ。

 

指定された時間に、指定された場所へ行き、転送されてきた標的を射殺する。

 

出現した瞬間に、射殺するのだ。

 

標的は縛られ、頭に袋をかぶせられている。

 

標的の背中には銀の延べ板が背負わされていて、それが報酬だ。

 

ある日を境に、ループが閉じられ始めた。

 

ルーパー達に送り込まれてくるのは、30年後の自分である。

 

背中には、金の延べ板が背負わされていて、ルーパー達は、残り30年を優雅に暮らすのだ。

 

最初から、そういう契約だった。

 

ジョーの元にも、未来の自分が転送されてきた。

 

ところが、袋を被っておらず、縛られてもいなかった。

 

彼は、背中の金塊を盾にして銃弾を弾き、ジョーを殴り倒して逃走した。

 

未来のジョーは、転送される直前に妻を殺され、家を焼かれていた。

 

犯罪組織のボス、レインメーカーさえいなければ、妻は無事だったのだ。

 

そこで彼は、彼を捕まえた奴らを殺し、タイムマシーンに乗って自ら30年前の世界にレインメーカーを殺しに来たのだった。

 

ジョーは、未来の自分を殺さないと、組織に殺される。

 

行きつけのダイナーで、未来の自分と会う。

 

タイムパラドックスは、ややこしい。

 

未来のジョーが、今のジョーに出会うことで未来が変わる。

 

そのせいで、未来のジョーが持っている妻の記憶が曖昧になる。

 

台詞で言っているのだが、理屈っぽい。

 

パラドックスなど考えずに、ただ、アクションを楽しめばいいだろう。

 

未来のジョーを、ブルース・ウィリスが演じている。

 

アクションシーンだけ、格好いい。