アメリカの西部劇である。
ロッキーの山の中、主人公ジューバルは力尽きて倒れ込んだ。
そこへ運良く、牧場主シェップが通りかかり、彼を牧場まで運んだ。
翌日、回復したジューバルは出て行こうとしたが、人手不足で困っていたシェップに頼まれ、カウボーイとして働くことになった。
前からいるカウボーイ達の中で、ピンキーという男だけが、ジューバルにくってかかる。
ピンキーは、牧場主の若い妻メイと通じていたのだが、メイがジューバルに色目を使うのが気に入らない。
メイは夫のシェップを嫌っていて、ジューバルに乗り換えたかったのだ。
誠実なシェップは、真面目なジューバルをカウボーイのリーダーにした。
ピンキーは、ますます気に入らない。
ある日、牧場から離れたところで野営しているシェップ達のところへ、メイが手紙を届けに来た。
シェップは、夜中に妻を1人で帰すのは危険だと、ジューバルに送って行かせた。
性格の悪いピンキーは、シェップに「メイとジューバルは、できている。あんたが可哀相だ。」 と、焚きつけるようなことを言う。
嫉妬に狂ったシェップは急いで家に戻り、ベッドに一人でいるメイを起こして、ジューバルのことを問いただした。
ジューバルに振られて怒っていたメイは、腹いせに嘘を言い、シェップを怒らせた。
銃を手にしたシェップは、ジューバルを殺しに行く。
西部劇ではあるが、正義 vs 悪 の構図ではない。
嫉妬や誤解が、悲劇を招く。
人のいい牧場主シェップが、可哀相になってくる。
こういう西部劇も、あるのだ。