アメリカの映画である。
高校三年生のフェリスは、サボりの常習者だ。
ある晴れた日、仮病を使ってまんまと両親を騙し、学校を休む。
見破っている妹のジーニーは、不満でいっぱい。
家族が出掛けた後、シャワーを浴びてさっぱりしたフェリスは、親友のキャメロンに電話を掛けた。
キャメロンは体調が悪くベッドで寝ていたが、フェリスの元に出掛ける。
ルーニー校長は、フェリスのずる休みを見抜いており、母親に電話して留年をにおわせるが、息子を信じ切っている母親は、取り合わない。
学校に、スローンという名の女生徒の父から、祖母が亡くなったと電話が掛ってきた。
スローンはフェリスの恋人であり、「くさい」と睨んだ校長は、電話を掛けてきたのがフェリスだと思って、悪態をつく。
その時、フェリス本人から電話が掛ってきた。
慌てふためく校長は、平謝りだ。
だが、相手はキャメロンだった。
フェリスは、キャメロンの父親が大事にしているクラシックのフェラーリを持ち出した。
スローンを早引けさせるのに成功し、三人でドライブする。
三人は、高層ビルの展望台、美術館、レストランなどで、一日中遊び回った。
フェリスは、やることなすこと、全て上手くいく。
パレードで、歌も歌った。
フェリスを見ていて、引っ込み思案のキャメロンが、少しずつ変わっていく。
その頃ルーニー校長は、フェリスを捕まえるべく彼の家に行く。
インターホンの細工を見破り、侵入しようとするが、飼い犬に襲われた。
校長には、さらに災難が続く。
フェリスが、「人生は短い。時には立ち止まって楽しむべきだ。」とカメラに向かって言う。
まさに、その通りだ。
日常の業務に追われ、一日一日が、あっという間に過ぎてしまう。
気がつけば、年齢を重ねているだけの人生だ。
ハッとさせられる映画である。