ミシェル・ファイファー、ロバート・レッドフォード主演、アメリカの映画である。
1970年代、アメリカ初の女性アンカー、ジェシカ・サヴィッチの実話に基づいている。
アンカー、アンカーウーマンとは、日本ではニュース・キャスターと呼んでいる職業だ。
妹と二人暮らしのサリーには、ナンバーワン・アンカーウーマンになる野心があった。
盛りに盛ったというより、嘘で固めたプロモーションビデオを多数のテレビ局に持ち込む。
そして、マイアミの小さなローカル局が、彼女を採用した。
天気予報に出たとき、サリーはタリーと呼ばれ、以後、タリーで通すことになった。
彼女は、上司であり、元アンカーのウォーレンに育てられ、人気を博していく。
周りが二人の関係を噂するようになった頃、彼女に移籍の話が来た。
ウォーレンはキャリアアップを勧め、彼女は受け入れる。
その夜、二人は結ばれた。
タリーが移籍したのは、フィラデルフィアの局だった。
仕事ができる先輩アンカーウーマンの圧力もあり、タリーは自信を無くしていく。
そんな折、ウォーレンは局を辞めてタリーの元にやってきた。
二人は、結婚する。
折しも、知事選挙が始まろうとしていた。
現職知事は、刑務所改革と称して、所内のテレビを禁止し、職業訓練も廃止した。
タリーは、カメラマンと共に刑務所に取材に行く。
囚人にインタビューを終えた頃、突如、暴動が起きた。
刑務所改革に不満を持った囚人達が、大暴れしている。
タリーは、テレビ局として唯一、内部からの生中継ができた。
こうして、キャリアを積んでいくのだが・・・。
なんとなく、常に不安感のある映画だ。
報道は、危険と隣り合わせだからか。
友情、努力、勝利という、売れる作品の方程式は、満たしている。