アメリカのサスペンス映画である。
主人公ケイルは、高校生だ。
一年前、自ら運転する車で交通事故に遭い、同乗の父親を死なせてしまった。
責任を感じている彼は、自暴自棄な日々を送っている。
スペイン語の授業中、ケイルは教師に父親のことを言われて殴ってしまった。
そして、三ヶ月の自宅謹慎を命じられ、足首には監視用の発信器が装着された。
家から30メートル以上離れれば作動し、30秒以内に戻らないと警察が来る。
ある日、近所のガキどもの悪戯に激怒して追いかけてしまったため、自宅に戻ったところにパトカーが来た。
警官は、ケイルが殴った教師の身内であり、彼に嫌悪していた。
ケイルは俯せにさせられ、後ろ手に手錠をはめられた。
それを、隣に引っ越してきた少女に見られてしまう。
彼女は、アシュリー、高校生だ。
自宅から出られないケイルは、双眼鏡で、アシュリーの着替えやプールで泳ぐ姿をのぞき見する毎日だ。
友人のロニーが来て、一緒に覗いていた時に音を立ててしまい、アシュリーにばれた。
部屋に来たアシュリーは、怒ることはなく、覗きに興味を持つ。
やがて、隣家のターナーが、連続殺人犯ではないかとの疑いを持ち始めた。
そして三人は、事件に巻き込まれていく。
この作品は、前半が退屈だ。
冒頭に引き込むような事件があって、一旦落ち着き、だんだん盛り上がってクライマックスへ、というのが売れる作品だ。
これは、前半の退屈なシーンを我慢しなければならない。
後半の盛り上がりは、良い。
スリルとサスペンスで、ハラハラさせられる。
しかしクライマックスは、いまいちだ。
出演者も含め、安上がりの作品である。