コソボの映画である。
1999年。
アルバニア人のアベルは、妻と息子を連れて家を出ることにした。
妻は、パンの中にアクセサリーを隠している。
緊迫した雰囲気の中、息子はのんびりしている。
ドアがノックされた。
敵が来たと思った妻は、夫に出ないでくれと懇願した。
アベルは外を確かめて、ドアを開けた。
隣のおばさんだ。
彼女は、「外に出ればセルビア人に殺される」と言い、避難しないことを告げにきたのだった。
アベル一家は車に乗り、出発した。
兄ハリトの家に着くと、兄は残るという。
仕方なくアベルは、兄の妻と息子を預かり、出発した。
アベルは賄賂を用意した。
この作品は、20分余りの短編である。
実話に基づいている。
大陸では、大昔から民族同士の殺し合いは、当たり前のように行われてきた。
歴史的には、よくある話なのだろう。
しかし我々日本人がこの映画を観ると、胸糞が悪くなる。