冒頭、高校生たちが湖一周競走を楽しんでいる。
各グループがビールを1ケースずつ持って運び、途中で飲みながら走って勝負を決める。
デンマークでは、16歳からビールなどの飲酒が認められているのだ。
歴史教師のマーティンは、妻と上手くいっておらず、二人の息子たちともぎこちない。
それもあってか、授業も散々で、大勢の保護者からクレームを受けた。
同僚のニコライが40歳になった。
マーティン、トミー、ピーターがレストランに集まって、ニコライの誕生日を祝った。
マーティンは、「車で来ているから」と最初は水を飲んでいた。
他の3人は楽しそうに酒を飲んでいる。
悩みが吹っ切れたのか、マーティンも飲み始めた。
4人は、ノルウェーの哲学者が提唱している「人間は、アルコール血中濃度0.05%を保っていると、仕事も人間関係もうまくいく」という説を実験することに決めた。
アルコール検知器を用意した4人は、夜8時以降と休日の飲酒はしないなどのルールを決めて、実験を始めた。
アルコールが入ったせいで気分が高揚したマーティンは、授業で話すことが生徒にウケた。
音楽教師のビーター、心理学教師のニコライ、体育教師のトミーも同じく、いつもよりうまく授業ができた。
一日中、血中アルコール濃度0.05%を保つため、彼らは学校で隠れて飲酒する。
ある時、体育倉庫に隠してあった酒が見つかってしまった。
職員会議が開かれ、生徒が飲酒しているのではないかと、問題になった。
調子が出てきたマーティンは、アルコール濃度を上げることにした。
この作品は、一応コメディというジャンルに分類されているが、シリアスで、さらに深刻な映画である。
酒を飲むことで人生の苦悩と対峙するところは、単に酒でうさ晴らしをするのではなく、また、酒に逃げるのでもない真面目な映画だ。
エンタテイメントではない。