1947年、ニューヨーク。
無名の女優ローラは、娘のスージーを連れてコニー・アイランドの謝肉祭に来た。
人混みの中、スージーが迷子になってしまった。
スージーは、黒人女性アニーに保護してもらった。
ローラもアニーも、共に夫を亡くしたシングルマザーだった。
アニーは、8歳の娘サラ・ジェーンと暮らしている。
4人はローラの家で暮らすことになった。
ローラは、ヴロードウェイでの仕事を探していた。
アニーの夫が白人だったため、サラ・ジェーンは、一見して白人に見える美少女だ。
しかし、母親が黒人であることにコンプレックスがあった。
ローラは、やがて女優として成功した。
そして、家のことをアニーに任せ、仕事に専念した。
献身的なアニーの元、スージーとサラ・ジェーンは、姉妹のように育った。
10年が過ぎた。
有名女優となったローラは、豪邸に暮らしている。
スージーは学校の寄宿舎に入り、サラ・ジェーンは、夜間図書館に勤めている。
ローラよりも、サラ・ジェーンが物語の主人公に思える。