ドイツの映画である。
1871年、フランスとの戦争に勝利したドイツは、皇帝ヴィルヘルム一世の元、強大なドイツ帝国を築いた。
1874年、ブラウンシュヴァイクにある「M・カタリネウム校」に、コンラート・コッホが赴任してきた。
彼は、イギリスのオックスフォード大学に留学していた。
ドイツ初の英語教師として、この学校に招かれたのだった。
グスタフ・メアフェルト校長に挨拶をした彼は、そのまま、第4学年の教室に案内され、授業をすることになった。
当時、ドイツでは反英感情が湧き上がっていて、生徒は皆、イギリスを見下していた。
授業の最中、教師のボッシュが入ってきた。
備品の指し棒がノコギリで切断されていて、犯人を見つけにきたのだった。
クラスのリーダー格であるフェリックス・ハートゥングが、ヨスト・ボーンシュテッドがノコギリを持っていたと発言し、他の者も支持した。
ヨストのカバンからノコギリが出てきて、彼は罰を受けた。
上流階級が集う中、ヨストだけが労働者階級であり、陰湿ないじめを受けていたのだった。
体操器具製造会社のパーティーで、コッホは、地元の有力者であり学校の後援会会長リヒャルトに会った。
彼は、フェリックスの父親だ。
リヒャルトはイギリスかぶれのコッホに反感を持っていて、ドイツ式のルールを徹底するよう、釘を刺した。
翌日、コッホは、英語に興味を持たない生徒たちを、体育館に集めた。
そこで、イギリスのスポーツであるサッカーを披露した。
戸惑いながらも、生徒たちはサッカーが面白くなってきた。
コッホは、教室で戦術を教え、体育館で実践させた。
小柄なヨストは、サッカーの才能があり、クラスのみんなも認めるようになっていった。
頑固な大人たちにイライラさせられる作品である。