イギリスのファンタジー映画である。
18世紀後半「理性の時代」。
ドイツのとある町が、トルコ軍の攻撃を受けていた。
そんな時なのに、街の劇場では、ヘンリー・ソルト一座が「ミュンヒハウゼン男爵の冒険」という喜劇を演じていた。
そこに、本物のミュンヒハウゼンだという老人が乱入してきた。
彼は観客に対して、トルコ軍に攻められている責任は自分にあると言い、経緯を演じ始めた。
劇団員たちは、仕方なくそれに付き合った。
その話は、彼が家来を連れてトルコのスルタンを訪れた時のこと。
極上のトカイワインを1時間以内にウィーンから取り寄せられるか、スルタンと賭けをした。
賭けに勝ったら欲しいだけ宝を持っていって良いが、負ければ首を差し出さねばならない。
ミュンヒハウゼンは、家来に奮闘させた。
俊足のバートホールド、長距離射撃の名手アドルファス、小人でありながら驚異的な肺活量を持つグスタヴァス、怪力大男のアルブレヒトが、それぞれ個性を発揮して賭けに勝った。
そして、怪力のアルブレヒトが金銀財宝を全て持っていったため、スルタンが怒り、攻撃してきたのだ。
そこまで演じた時、トルコ軍の砲弾が劇場に命中した。
ここから、はちゃめちゃな物語が進行する。
一切の批判をせず、この世界にどっぷり浸って楽しむのが良い作品だ。
ロケーションも、俳優のメイクも、ファンタスティックである。