高倉健主演、日本の映画である。
網走刑務所を出所した橘真一は、冬の北海道を列車で旅していた。
彼は列車の中で、一人の少女、大槻チエと出会った。
チエは一人で、ノサップの炭鉱にいる父に会いに行くという。
務所仲間と同じ苗字だったこともあり、橘はチエを送り届けることにした。
橘は、駅前の万屋で馬橇を借り、炭鉱を訪れた。
チエの父親は、務所仲間の大槻だった。
喜んだのも束の間、意地の悪い坑夫長の蝮は、大槻たちを仕事に急かせた。
代わりに自分が行くと申し出た橘に、蝮が殴りかかった。
橘が応酬して蝮を叩きのめし、炭鉱で働くことを認めさせた。
橘が仕事をしている間、大槻とチエは雪だるまを作って遊んだ。
腹の虫が治らない蝮は、橘が乗ってきた馬を殴り殺した。
ストーリーよりも高倉健を楽しむ作品である。
蝮が棒で馬を殴り殺すシーンが、とてもリアルだ。
CGのない時代であり、本当に、馬を殴り殺したように見える。