日本の時代劇映画である。
1965年。
京の都。
その中で強かった加納惣三郎と田代彪蔵の二人が、入隊を許された。
局長の近藤勇は、加納の妖艶さに興味を持った。
衆道 ( 男色 ) の気がある田代は加納を誘ったが、加納は頑なに拒否した。
加納はいまだに前髪を残しており、やがて、童貞だとの噂がたった。
それで、彼に興味がある何人かの隊士が、彼を誘う様になった。
隊の風紀が乱れ始めた。
土方歳三は、加納に稽古をつけた。
続いて田代とも立ち会い、加納の方が一段上の実力であることを確かめた。
その後、土方は加納と田代を闘わせた。
田代が、加納を圧倒した。
その様子を見た土方は、「こいつら、できたな」と確信した。
しばらくして、加納は田代のものになったと噂が広まった。
近藤が広島に出かけたころ、加納は古参の井上源三郎と出会った。
六番隊の隊長ではあるが、井上の剣術は、からっきし弱い。
その井上が稽古をつけてやると言い出して、加納と手合わせをした。
それを通りがかりの浪士二人が見ていて、嘲笑して去っていった。
放って置けない新撰組は、彼らを探し始めた。
土方は、原因を作った井上と加納に、始末をつける様命じた。
居場所を突き止めた井上と加納は、二人で乗り込んだ。
この作品は、加納を演じている松田龍平のデビュー作である。