captainsunday’s blog

ネタバレしないように、思い出に残っている映画を、簡単に解説しています。

新選組 ( 1969 )

三船敏郎主演、日本の時代劇映画である。

 

江戸末期、文久3年。

 

武州多摩で天然理心流試衛館道場を開いていた近藤勇は、土方歳三沖田総司らと浪士隊に応募して、京に上った。

 

京には、水戸天狗党の残党、芹沢鴨らも集まっていた。

 

ところが、京に着くなり彼らは、江戸に戻れと命令される。

 

それに反発した近藤や芹沢は、浪士隊を抜けて、京に残った。

 

そして、松平肥後守に嘆願して、都を守ることが許された。

 

ここに、新選組が誕生する。

 

局長には、芹沢が就いた。

 

しばらくして、酒癖の悪い芹沢の乱暴狼藉が目に余るようになる。

 

意を決した近藤たちは、芹沢ら天狗党の残党を暗殺した。

 

近藤が、局長となった。

 

元治元年6月5日、皇居の放火を目論む長州藩の志士たちが、池田屋に結集していた。

 

それを察知した新選組は、近藤ら5人で池田屋に乗り込み、勝利した。

 

新選組は幕府から信頼されるようになったが、衰退の一途をたどる幕府は、風前の灯だった。

 

鳥羽・伏見の戦いで幕府側は破れ、近藤たちは江戸に戻った。

 

三船敏郎の存在感が、圧倒的だ。

 

優しい夫であり父親でもあるところを描いているが、「人間的な弱さ」 も描いていれば、感情移入できたかもしれない。

 

強くてカッコいいだけのヒーローは、親しめない。