三船敏郎主演、日本の時代劇映画である。
江戸末期、文久3年。
武州多摩で天然理心流試衛館道場を開いていた近藤勇は、土方歳三、沖田総司らと浪士隊に応募して、京に上った。
ところが、京に着くなり彼らは、江戸に戻れと命令される。
それに反発した近藤や芹沢は、浪士隊を抜けて、京に残った。
そして、松平肥後守に嘆願して、都を守ることが許された。
ここに、新選組が誕生する。
局長には、芹沢が就いた。
しばらくして、酒癖の悪い芹沢の乱暴狼藉が目に余るようになる。
意を決した近藤たちは、芹沢ら天狗党の残党を暗殺した。
近藤が、局長となった。
元治元年6月5日、皇居の放火を目論む長州藩の志士たちが、池田屋に結集していた。
それを察知した新選組は、近藤ら5人で池田屋に乗り込み、勝利した。
新選組は幕府から信頼されるようになったが、衰退の一途をたどる幕府は、風前の灯だった。
鳥羽・伏見の戦いで幕府側は破れ、近藤たちは江戸に戻った。
三船敏郎の存在感が、圧倒的だ。
優しい夫であり父親でもあるところを描いているが、「人間的な弱さ」 も描いていれば、感情移入できたかもしれない。
強くてカッコいいだけのヒーローは、親しめない。