ロバート・レッドフォード監督、主演、アメリカの映画である。
ニューヨークに住むグレースは13歳、父は弁護士、母は雑誌の編集長だ。
冬の早朝、こっそり家を抜け出したグレースは、親友のジュディスとともに馬で駆け出した。
上り坂でジュディスの馬が足を滑らせ、グレースが止めようとするが間に合わない。
車道に転落したところに、トラックが突っ込んできた。
この事故でジュディスは死亡、グレースは右足を切断した。
また、グレースの愛馬ピルグリムも重症を負った。
義足で退院したグレースは、塞ぎ込む毎日だ。
また、ピルグリムは人間を敵視し、暴れ馬になってしまったため、安楽死させることを求められていた。
母アニーは、クレースの立ち直りにはピルグリムが必要だと考えた。
アニーは馬の治療法を調べているうちに、「ホース・ウィスパー」 という治療法に出逢った。
そして、専門家のトム・ブッカーに電話をする。
やり手の編集長であるアニーは、誰に対しても高圧的だ。
彼女はトムに、ファーストクラスを用意するからニューヨークへ来るように告げた。
トムは、断った。
夫の反対を押し切り、アニーはピルグリムをトレーラーに乗せ、グレースを連れてモンタナまで3000キロの旅に出た。
移り変わる綺麗な景色を観ようともしないグレース。
二人は、会話の無いまま旅を続け、トムの牧場に到着した。
アニーはトムを訪ね、有無をいわせない口調でまくし立て、宿泊先を告げて去った。
彼女の目に苦悩の色を見たトムは、翌日、彼女を訪ねた。
グレースは、反抗的だった。
ピルグリムは、震えていた。
母と娘が、互いに苦しめ合っているのを見たトムは、ピルグリムを治療することを決めた。
この作品は、心に深くしみ通る。
ピルグリムが、トムに触らせることを許したシーンでさえ、感動的だ。
モンタナの雄大な自然が、とても美しい。
13歳のグレース役は、スカーレット・ヨハンソンである。