大泉洋主演、日本の映画である。
鹿野靖明は、34歳。
12歳の時に進行性筋ジストロフィーと診断され、20歳まで生きられないといわれた。
しかし彼は、大勢のボランティアに支えられ、我儘を言いながらもたくましく生きている。
今は、首から上と指先が少し動くだけだ。
ボランティアに来ている医学生・田中久と合コンで知り合った安藤美咲は、彼の浮気を疑って、こっそり鹿野の家にやって来た。
鹿野は彼女を、新しいボランティアだと勘違いする。
その夜、欠員が出たため、急遽、田中が指名され、美咲も付き合うことになった。
夜、ワインを飲みながら鹿野は、色々話すのだが、美咲は居眠りしている。
突然鹿野が、「バナナ、食べたい。」 と、言いだした。
彼の我儘な要求に慣れている田中が出掛けようとするが、鹿野と二人きりにされるのが嫌だった美咲が、代わりに買いに出た。
また、深夜営業のコンビニなど無い時代だ。
美咲は、苦労して買ってきたバナナを、オセロをしながら待ってた鹿野の前に叩き付けた。
鹿野は、「ぐっときた~。」
彼は美咲に恋をした。
この作品は、実話に基づいている。
原作では、鹿野の過酷な日々が綴られているが、映画ではソフトだ。
悲壮感を感じるシーンは殆ど無く、明るく愉快なシーンが続く。
台詞と表情だけでしか演技できない状態で、主演の大泉洋は、観る人の心を掴んでいる。
観て元気になる映画だ。