勝新太郎主演、日本の時代劇映画である。
旅の途中で座頭市は、倒れている男に出くわした。
男は斬られていて、足利の庄太郎と名乗り、息絶えた。
その後、市は旅芸人の一座と共に、足利にやってきた。
この街は、親分の庄太郎が死んだ後、県の岩五郎が取り仕切っていた。
到着した一座は、早速、法外な所場代をふっかけられた。
夜、座頭市は岩五郎の賭場に乗り込み、イカサマの裏をかいて大金をせしめた。
屋台でうどんをすすりながら一杯やっていると、岩五郎の手下が襲いかかってきた。
それをあっさり斬り捨てた市を、一緒にいた客の仙造が自宅に招いた。
仙造は、鍛冶屋だ。
じっくりと市の仕込み杖を鑑定した仙造は、それが師匠の作であることを知った。
しかし、数多くの人を斬ってきたそれは、目に見えない傷があり、あと一人斬ったら折れる。
仙造は、市の仕込みを受け取り、これを機会に堅気になることを勧めた。
市は、仙造に連れられて旅籠「下野屋」 に出向き、按摩として働くことになった。
そこには、庄太郎親分の息子清吉と、姉のお志津が住み込みで働いている。
実は、お志津は仙造の娘だ。
そのお志津に、関八州見廻り役の桑山が目を付けた。
桑山は岩五郎と手を組んで、お志津をものにしようとする。
今回は、敵の数がとても多い。
しかし、座頭市が必ず勝つと分かっているので、安心して観ていられる。
強いヒーローなのに口数が多いというのも、いい。