ディズニーのアニメーション映画である。
その昔、メキシコのリヴェラ家では夫婦は愛し合い、女の子を授かった。
仲良く暮らしていたが、ある日、夫は音楽家になる夢を捨てきれず、家を出て、二度と帰ってこなかった。
妻イメルダは、音楽を憎み、靴職人になって子供を養った。
その後リヴェラ家は、代々靴職人であり、音楽を憎んできた。
イメルダの子ココは、すでに高齢で、ひ孫のミゲルのことさえ忘れかけている。
ミゲルは、音楽が好きだ。
屋根裏部屋で、こっそりギターを弾いている。
ミゲルは、1942年に亡くなった伝説の音楽家エルネスト・デラクルスに憧れていた。
年に一度の、死者の日かやって来た。
この日、祭壇にお祀りした死者が、子孫の元に帰ってくる。
ミゲルは、祭壇にある写真に映っているギターが、エルネストのものと同じであることに気づいた。
エルネストが高祖父だ、僕も音楽家になるのだと、ミゲルは決心した。
町では、死者の日の音楽コンテストが開かれる。
音楽家になりたいミゲルは、それに参加したかった。
しかし、家の掟を頑なに守る祖母に、ギターを壊されてしまう。
めげないミゲルは、エルネストの霊廟に忍び込み、飾ってあるギターを手にした。
その途端、ミゲルは死者達が見えるようになった。
そして、あの世から帰ってきた先祖達と出会う。
ただ、ママ・イメルダだけが、こちらに来ていない。
ミゲルが写真を持ち出したからだ。
先祖達は、ミゲルを連れて、再び死者の国に戻る。
エルネストは、死者の世界でもスターだ。
音楽家になりたいミゲルは、エルネストに会いに行く。
この作品は、脚本がよく練られていて、さすがピクサーである。
3Dアニメーションは、好みが分かれる。
リアルすぎて、人間が不気味なのだ。
ただ、この作品では、死者の世界が主に描かれているから、違和感は少ない。