アメリカの映画である。
ボストン出身のエディ・デューチンは、セントラル・パーク・カジノで楽団を率いるライスマンを訪ねてきた。
エディは大学を出て薬剤師の資格を持っているが、音楽家になる夢が捨てられなかったのだ。
ライスマンには会えたものの、彼は、楽団入りを断られた。
諦めた彼は、帰り際に、パーティー会場にあったピアノを弾いた。
たまたまそこにいた銀行家の姪マージョリーが、彼のピアノを気に入って、ライスマンに彼を使うよう頼んだ。
ライスマンは、資産家令嬢を無視することができず、あっさり了承した。
エディに与えられたのは、オーケストラ演奏の合間にピアノを弾いて、客を飽きさせないことだった。
ピアノが始まっても、ダンスを終えた客達は、お喋りに夢中だ。
マージョリーが気を利かせて、みんなをダンスに誘う。
やがて、エディのピアノが気に入られるようになった。
ある日エディは、マージョリーの叔父夫婦から、パーティーに誘われた。
自分も出世して、上流階級のパーティーに招待されたと思ったエディは、車を買い、颯爽と出掛けて行った。
ところが、ピアノを弾くように言われてしまった。
落ち込みながらも、ピアノを弾き始めた彼の横にマージョリーが座り、彼を励ました。
この日から、2人は急速に仲良くなり始めた。
そして2人は、結婚した。
やがてマージョリーは妊娠し、エディは自分の楽団を持った。
しかし、幸せは、長くは続かない。
この映画は、エディ・デューチンの伝記的作品である。
ピアノの演奏が、素晴らしい。