1967年、Dr.イーブルは、宿敵オースティン・パワーズをなかなか殺せないでいた。
失敗した部下は、悉く焼き殺される。
イギリスの諜報部員であり、表向き写真家のオースティン・パワーズは、女性達にモテモテだった。
オースティンは、クラブでイーブルを追い詰めた。
しかし、もう少しの所で取り逃がしてしまう。
イーブルは、ビッグ・ボーイ人形型のロケットで宇宙へ脱出し、自らを冷凍保存した。
オースティンも、来るべき対決に備え、冷凍される。
30年後、イーブルが帰ってきた。
隠れ蓑にしていた会社は、任せていたMr.ナンバー・ツーのお陰で、大きく発展していた。
しかし、世界征服を企むイーブルは、国連を脅迫して大金をせしめる作戦を立てる。
ところが、この30年の間に実現していることばかりだ。
最後に思いついたのは、核弾頭を盗んで地底で爆発させる、というものだった。
身代金を「100万ドル」 と言ってしまい、また、ナンバー・ツーにたしなめられる。
貨幣価値が、大きく変動しているのだ。
イーブルは、国連に1000億ドルを要求した。
一方、オースティンも解凍され、かつての助手の娘ヴァネッサとコンビを組んだ。
ブラックジョークも、ふんだんに散りばめられたコメディである。
ほろりと感動させられるシーンなど、全く無い。
敵同士を同じ役者が演じているというのも、面白い。