リーアム・ニーソン主演、アメリカ・フランス合作の映画である。
主人公ビル・マークスは、航空保安官だ。
ニューヨーク発ロンドン行きの便に乗り込み、任務に就いた。
暫くすると、彼の携帯電話に差出人不明のメールが入る。
指定口座に1億5000万ドル振り込まなければ、20分ごとに一人ずつ殺すという。
航空保安官しか知り得ないアドレスだったので、もう一人乗り込んでいる相棒を疑う。
元々、仲は良くない。
そして、一人目の犠牲者が、その相棒だった。
しかも、マークス自身の手で。
あざ笑うかのように、次のメールが入る。
マークスは、工夫を凝らして捜査するのだが。
機内という閉鎖された空間なのに、犯人捜しがはかどらない。
地上のスタッフは、取り合わず、彼の権限を剥奪する始末だ。
そして20分後、二人目の犠牲者が出る。
この作品の面白いのは、主人公が追い込まれていくところだ。
乗客が彼に不信感を持つようになり、地上では、彼をテロリスト扱いして戦闘機を派遣する。
この映画では、観ている者の不安を募らせるのが、実に上手い。
さらに、犠牲者も、殺される手段も、全く予想外のもので、見応えのある作品だ。
邦画にも、これくらいの脚本があればなあ。