渡辺謙主演、日本の映画である。
1971年。
日本を代表する航空会社「国民航空」の社員・恩地元は、労働組合の委員長として経営陣とやり合い、職場の改善に尽くしていた。
その結果、彼は海外に左遷された。
転んでもタダでは起きない彼は、パキスタン、ケニア、イランなどで、経験を積み、人脈を広げていった。
経営陣は、組合脱退を条件に帰国を促していた。
副委員長だった行天四郎は、恩地が左遷された後、さっさと組合を脱退して出世街道をまっしぐらに進んでいた。
行天の愛人で客室乗務員の三井美樹は、対照的な二人の動向を見守っていた。
10年の月日が経ち、恩地は帰国して本社に復帰した。
しかし、相変わらず冷遇が続いた。
夏のある日、国民航空のジャンボジェット機が墜落し、多数の犠牲者が出た。
緊急対策本部が設置され、恩地は遺族係を命じられた。
この作品は、実際に起きた事故に基づいて製作された。
しかし、あくまでもフィクションであり、ドキュメンタリーではない。
3時間半近い大作だ。