captainsunday’s blog

ネタバレしないように、思い出に残っている映画を、簡単に解説しています。

息子

三国連太郎永瀬正敏主演、日本の映画である。

 

浅野哲夫は、岩手から東京に出てきて、居酒屋でアルバイトをしている。

 

ある夏、母の一周忌で実家に帰省した。

 

長男夫婦、長女夫婦も帰ってきていて、一人暮らしの父・昭男の今後について話し合う。

 

まだまだ元気な昭男は、気を使われて、腹を立てる。

 

ただ、昭男は、定職に就かないでいる次男・哲夫が心配だった。

 

東京に戻った哲夫は、居酒屋を辞めて鉄工所で働き始めた。

 

商品の配達先で、事務をしている美しい女性・征子と出逢う。

 

一目惚れした彼は、彼女に会えるのが嬉しくて、仕事にも精を出した。

 

やがて仕事ぶりが認められ、アルバイトから契約社員に格上げになる。

 

哲夫は、一言も挨拶をしてくれない征子に、思い切って手紙を渡した。

 

翌日、配達先に行くと、彼女は欠勤していた。

 

そこの従業員が気を聞かせて、「あの子は、耳が聞こえず話も出来ない聾唖者なんだよ。」 と、教えてくれた。

 

それを聞いても、哲夫の気持ちは変わらない。

 

しばらくして、父・昭男が戦友会の会合に出席するため、上京してきた。

 

哲夫の下宿を訪れた昭男は、征子を紹介された。

 

結婚するんだと。

 

淡々とした物語である。

 

エンタテイメントではない。

 

三国連太郎の演技を楽しむとか、昭男の心情を察するとか、かな。