中国の映画である。
テレビリポーターのユートンは、孤児として育った。
生まれてまもなく、キリスト教教会の前に捨てられていたのだ。
彼女は、重度の障害があると分かっていながら出産に踏み切る夫婦の取材をした。
取材を通して、彼女は母親の愛情というものに疑問を持つ。
ユートンは、母代わりだったシスターが亡くなる直前、ユートンが捨てられていた時の布と二枚の切符を受け取った。
彼も、同じ孤児院で育った。
ユートンはジージュンの助けを借りて、切符をヒントに母親を捜す旅に出た。
目的地は、雲南省だ。
市役所で、彼女の生年月日近くに出生届が出てないか、調べてもらった。
すると、該当者が3人いた。
彼女らは、案内人を雇って車で訪ねるが、1日に1人がやっとの距離だ。
2人目までは、別人だった。
もう帰ろうと言うユートンを、ジージャンが励ます。
3人目の家に向かうが、川に阻まれる。
橋は落ちて無くなっている。
渉るには、ワイヤーにぶら下がって激流の中を進まねばならない。
じわじわと、心が温まる作品だ。
自閉症の子供を乗せて仕事をしているタクシー運転手が、挿入されている。
母の愛情だけでなく、父の愛も描いているのだ。
ユートンらの幼い頃のシーンが、時折出てくるが、邪魔になっていない。
景色が、きれいだ。
こんな所に住んでいる人達にも、中国共産党は、反日教育をしているのだろうか。
しているのだろうな。