香港映画、「イップ・マン」 の続編である。
第二次大戦後、香港に移住したイップ師匠は、貧しい暮らしをしていた。
知り合いの編集長のつてで、ビルの屋上を借りて武館 ( 道場 ) を開く。
早速、粋がった若者がやってきて挑戦するが、あっさり片付けられ、入門せずに逃げてしまった。
その後、その若者が仲間を連れて再挑戦に来て、仲間もろとも打ちのめされて入門。
その若者が、洪拳を習う若者と喧嘩して、イップ師匠が魚市場に呼び出された。
話し合いが付かず、魚市場で大乱闘に。
そこへ、この辺りを牛耳る洪拳のホン師匠が登場して、騒ぎは収まった。
後日、武館を開くための掟に従って、イップ師匠は、他の師匠達と手合わせをすることになった。
二人を退け、ホン師匠と引き分ける。
師匠として認められたが、上納金を要求されたのを、イップ師匠は拒否した。
ホン師匠は、弟子達がイップ師匠の弟子を挑発することを黙認する。
それで、イップ師匠の武館で乱闘騒ぎになって、師匠は武館を借りられなくなった。
イップ師匠は、ホン師匠の所に話しに行くが、折り合いが付くどころか決着を付けようと、戦いになってしまう。
ホン師匠は、危うく自分の息子を蹴ってしまいそうになった。
そこを、イップ師匠が救う。
後日、ホン師匠はイップ師匠を訪ね、この前のお礼にとボクシング大会のチケットを贈った。
ボクシングの試合前に、中国武術の演舞が行なわれた。
その最中、ボクシングチャンピオンのツイスターが、ちょっかいを出して乱闘になってしまう。
そして、ホン師匠がツイスターと試合をすることになった。
この後は、「ロッキー4」 と、ほぼ、同じシナリオだ。
それを批判する人もいるだろうが、こちらも、見応えがある。
ルールが曖昧な異種格闘技戦。
実際の喧嘩なら、目突きと金的蹴りで、武術家がボクサーを秒殺するだろう。
しかし、これは映画だ。
最終的に、イップ師匠が、強敵を激戦の末に打ち倒してこそ、盛り上がる。
主役のドニー・イェンもいいが、ホン師匠役のサモ・ハン・キンポーが、実に格好いい。