captainsunday’s blog

ネタバレしないように、思い出に残っている映画を、簡単に解説しています。

それでも夜は明ける

実話に基づいた、アメリカ・イギリス合作の映画である。

 

1841年、ニューヨーク州サラトガ

 

自由黒人ヴァイオリニスト、ソロモン・ノーサップは、妻と二人の子供達とともに、幸せに暮らしていた。

 

ある日、ヴァイオリンの腕を見込まれて、ワシントンでの仕事を依頼される。

 

興行は成功して、レストランで夕食を御馳走になった。

 

しかし、ワインに薬品が仕込まれていて、ソロモンは昏睡状態のまま拉致された。

 

そして鎖に繋がれ、南部へ奴隷として売り飛ばされる。

 

奴隷市場で彼を買ったのは、材木商のフォードという優しい男だった。

 

真面目に働くソロモンを気に掛けてくれたが、監督官の男に嫉妬され、吊されてしまう。

 

命は助かったが、フォードはソロモンをエドウィンという男に売った。

 

監督官の男に、命を狙われているからだ。

 

彼は、エドウィンの農場で、辛い日々を送る。

 

この作品は、主人公ソロモン・ノーサップの自伝に基づいて制作された。

 

白人による黒人奴隷の虐待が、随所に描かれている。

 

しかし、実際は、もっと悲惨だったのだろう。

 

拉致されて生き延びた奴隷は、極めて少なかったのだ。

 

ほとんどが、死ぬまでこき使われたのである。

 

映画ゆえ、むごたらしいシーンばかりにするわけにはいかない。

 

多少とも、悲惨さが伝わる作品ではある。