クエンティン・タランティーノ監督デビュー作、アメリカの映画である。
ロサンゼルス。
冒頭、レストランで男達が朝食を摂りながら、たわいない話に興じている。
男達は、それぞれニックネームで呼び合っている。
ホワイト、オレンジ、ブルー、ブラウン、ブロンド、ピンク。
チップを払うかどうかで、大いに揉める。
年配の太ったボス、ジョーが朝食を奢って、皆で出て行く。
車の後部座席で、血まみれのオレンジがうめいている。
ホワイトが運転して、人気のない倉庫に連れ込んだ。
オレンジは「病院に連れて行ってくれ」と懇願するが、ホワイトは拒否する。
腹を撃たれていたオレンジは、大量に出血して瀕死の重傷だ。
そこへ、ピンクがやってきた。
ピンクは、内部に警察の犬がいることを確信し、盗んだダイヤを別の場所に隠してきた。
そして、ホワイトと罵り合う。
彼らは銀行強盗をして、ここで落ち合うはずだった。
ところが、計画が事前に漏れていて、予定より早く銀行に警官達が現われた。
みな、バラバラに逃げる。
ブラウンは死に、ブルーは行方不明だ。
遅れてブロンドが入ってきた。
警官を1人拉致してきており、ホワイトとピンクが拷問に掛ける。
そこへジョーの息子エディが入ってきた。
エディは、ホワイトとピンクを連れて、ダイヤを取りに行く。
この作品は、低予算で作られている。
当時無名の俳優を使い、ロケの大部分は倉庫内だ。
主人公は、いない。
比較的ホワイトが、格好良く描かれているが。
あっさり殺したり、殺されたり、しみったれのピンクが漁夫の利を得たり、楽しめる作品だ。