田辺誠一主演、日本の映画である。
長谷直也は、ゲイだ。
朝、一夜を共にした男性が、電話番号の交換もせずに出て行った。
直也はペットショップに勤めていて、ゲイであることをカミングアウトしている。
母親はゲイとニューハーフを混同していて、直也がいつ豊胸手術をするのか心配していた。
直也は、気楽で楽しく暮らしていた。
土木研究所に勤める栗田勝裕もゲイである。
勝裕は、職場でも、家族にもゲイであることを隠している。
ある日、飲みすぎた直也が目覚めると、部屋に勝裕がいた。
やがて二人は、一緒に住むようになった。
歯科技工士の藤倉朝子は、病院で筋層内筋腫と診断された。
原因を聞く彼女に、不躾な医師は、色々な男と寝たからだと答え、手術を勧めた。
「子供を持つつもりがないなら、子宮をとってしまったらどうだ。」
彼女は、2度、中絶をしていたのだ。
ある雨の日、勝裕と直也は、職場から離れた蕎麦屋で昼食を取った。
その店で食事をした朝子が、傘を盗まれて困っていた。
帰りがけ、勝裕は自分の傘を彼女にあげた。
朝子が、新しい傘を買って、勝裕の職場を訪ねた。
同僚の永田エミは、勝裕に好意を抱いていて、朝子を恋敵だと思い込んだ。
この作品は、ゲイのカップルを中心ににして、それぞれ悩みを抱えている人々の交流を描いたものだ。
大きな事件が起きないので、やや退屈である。