萩原健一主演、日本の映画である。
日本は、経済不況に陥り、さらに農村で不作が続き、庶民の生活は苦しくなる一方だった。
対照的に、政府高官や閣僚たちは優雅な暮らしを続けていた。
天皇陛下の側近を討つべしと、陸軍将校が立ち上がった。
野中四郎大尉をはじめ、8人の将校がクーデターを計画した。
昭和11年2月26日未明、8人は、それぞれ自らの中隊を率いて、首相官邸をはじめ政府要人宅を襲撃し、要人を射殺した。
牧野伯爵を襲撃した河野大尉は、護衛に撃たれて負傷し、陸軍病院に収容された。
一行は、陸相官邸と警視庁を占拠した。
そして、川島陸軍大臣や真鍋陸軍大将に決起趣意を説明し、天皇の御聖断を依頼した。
真鍋らは会議を開き、クーデターを認めるような陸相告示を出した。
昭和維新が認められたと、将校たちは喜んだが、天皇陛下の御聖断は無かった。
岡田首相は、秘書が身代わりになったおかげで、生き延びていた。
内閣転覆は失敗したのだった。
この作品は、二二六事件を史実に基づいて描いたものである。
オールスターキャストの、贅沢な作品だ。
将校たちの回想シーンでは、それぞれの妻が、みんな美人だ。
演じているのが女優だから仕方がないが、リアリティが薄い。