1973年、フィラデルフィア。
43歳のサム・ビックは、妻マリーと3人の子供がいるが、別居している。
彼は、以前のように幸せに暮らせるように、事務用品会社に就職した。
しかし、セールスマンという仕事は、口下手な彼には難しかった。
彼は、誠実に生きたかった。
しかし、ボスは詐欺まがいの商売を押し付けた。
サムは、友人の整備士ボニー・シモンズに、仕事の愚痴を聞いてもらっていた。
彼は、ボニーと共同でタイヤ販売事業をすることを夢見ていた。
またサムは、現代の社会に対する批判をしているブラック・パンサー党に接近したが、そっけなくあしらわれた。
妻との復縁も、なかなかうまく行かない。
サムは、オフィス家具の店に転職した。
新しい上司のジャック・ジョーンズも、サムには合わなかった。
ジャックはリチャード・ニクソン大統領を尊敬していた。
マリーから、サムに離婚届が送られてきた。
サムのミスでボニーが逮捕された。
サムは、何をやってもうまく行かず、孤立していった。
この作品は、実話に基づいている。
観ているうちに、他人事のように思えなくなって、切ない。