ファニー・アルダン主演、イタリア、フランス、イギリス、ルーマニア、スペイン合作の映画である。
オペラ歌手マリア・カラスは、1970年代初頭まで活躍していた。
第一線にいたとはいえ、歳と共に声は衰えていった。
彼女は、ギリシャの大富豪オナシスと大恋愛の末、事実上の引退をした。
しかし、オナシスは故ケネディ大統領の未亡人ジャックリーンと恋に落ち、結婚してしまった。
失意のマリアは、パリの自宅に引きこもり、隠遁生活をしている。
1977年、マリアは53歳になっていた。
ある日、長年の友人である音楽プロデューサー、ラリー・ケリーが訪ねてきた。
ラリーは、1974年日本公演の映像に全盛期のマリアの歌声を乗せ、販売するという企画を持ってきたのだった。
この作品は、実話に基づいている。
歌のシーンが多いので、マリア・カラスを知っている人は、感慨深いのではなかろうか。