アメリカの西部劇である。
1857年。
白人のクインシー・ドルーは、黒人のジェイソン・オルークをロープで繋いで街にやってきた。
酒場に入ったクインシーは、ジェイソンをセリにかけた。
奴隷として、ジェイソンを売るのだ。
「健康で、歯も丈夫だ」と、彼はジェイソンを売り込んだ。
そして、400ドルで話がついた。
夜。
逃げ出したジェイソンは、クインシーと合流した。
ニュージャージー出身のジェイソンは、奴隷などではない。
二人して、詐欺を働いていたのだ。
彼らは、州を跨いで移動しながら、奴隷売買詐欺を続けて大儲けしていた。
クインシーは、銀行に10000ドルの貯金があり、手元にも3000ドルばかりあった。
次の目的地フェア・シェークに向かう途中、悪徳奴隷商人のブランケットに出会った。
ブランケットはジェイソンを200ドルで売ってくれと言ったが、クインシーは断った。
フェア・シェークに着いた二人は、女スリのジンジャーに出くわした。
ジンジャーはクインシーのポケットから、5ドル金貨と時計を盗んだ。
クインシーと一緒にホテルに宿泊できないジェイソンは、一人、馬小屋に行った。
そこに、美しい黒人の娘が鎖に繋がれていた。
彼女はナオミという名で、明日、奴隷のセリにかけられるという。
不安そうな彼女を、ジェイソンは励ました。
この作品は、シリアスとコミカルがないまぜになっていて、中途半端なものになっている。
内容は、面白い。
ただ、もう少しマシな邦題がつけられなかったのだろうか。