ルビーは、マンハッタンにある芸術大学に入学した。
ダンスのクラスだ。
到着した夜、ルームメイトのジャジーとクラブに出掛ける。
授業は、厳しかった。
クラシックバレエは何とかこなすが、コンテンポラリーは苦手で、教師からキツイ言葉を浴びせられる。
イギリス人のジョニーは、地下鉄のホームでバイオリンを弾いて小銭を稼いでいた。
儲けを弁護士のニールに渡して、グリーンカードを申請してもらうためだ。
ルビーが学校からの帰り道。
その日もジョニーは、演奏していた。
ルビーは、バイオリンケースにお金を入れると、ジョニーと目があった。
その時、到着した電車から降りてきた一団と、工事をしていた一団が、ダンスバトルを始めた。
盛り上がりに誘われ、ジョニーがバイオリンを弾く。
最高潮に達した時、ひったくりが起きて、ルビーは突き飛ばされた。
ジョニーが助け起こす。
その隙に、ジョニーのバイオリンが盗まれてしまった。
祖父の形見だった。
責任を感じたルビーは、後日、学校からバイオリンを借り、さらに、「スイング&ダンスコンクール」のチラシを持って、ジョニーを訪ねた。
コンクールに優勝すれば、賞金25000ドルや、芸大に通う奨学金がもらえるのだ。
しかし、ジョニーは、断ってしまう。
グリーンカードを頼った弁護士ニールが詐欺だったこともあり、ジョニーには、コンクールの他に道がない。
この作品は、バレエ、ヒップホップ、そしてバイオリンの演奏が楽しめる。
全て、最高に洗練されたものだ。
そして、この三つをコラボレートした、新しいジャンルの芸術を確立している。
ストーリーは、先が読めるし、ラストも平凡である。
そんなことが気にならないくらい、ダンスが素晴らしい。
楽しめる作品だ。