水縞りえは、小学生の頃に読んだ絵本「月とマーニ」が好きで、自分の中にマーニを探していた。
夫の尚は札幌出身だったこともあり、彼女に月浦に引っ越そうと持ちかけた。
月浦に引っ越してきた二人は、洞爺湖畔で、二階建てのパンカフェ「マーニ」を営んでいる。
二階で宿泊できる。
尚は、薪をくべる窯で、毎日、パンを焼いている。
りえの淹れるコーヒーも、絶品だ。
夏のある日、東京から2泊の予約が入った。
やってきたのは齋藤香織という女性で、真夏のリゾート地へ行く様な姿だった。
到着した彼女は、早速、湖に繰り出しボートで遊んだ。
はしゃぎすぎた彼女は水に落ち、カフェに戻ってシャワーを浴びた。
地元の青年・山下時生が、パンを食べにきた。
りえは時生に、香織にタオルを持っていってくれる様頼んだ。
夕食で、香織はワインをたくさん飲んだ。
香織は彼氏と沖縄旅行に行く予定だったのに、ドタキャンされたのだった。
酔っ払った香織は、時生に絡んだ。
この作品は、実在する「カフェ ゴーシュ」が舞台である。
前半は退屈。
後半は、心がほっこりする。