日本の映画である。
愛知県蒲郡市。
11歳の青海竜郎は、漁師の息子だ。
いつも父から跡を継ぐ様に言われている。
仕事を手伝って、その辛さが分かっている竜郎は、跡を継ぐ気にはなれない。
子供達の間で、竹島弁天で女の幽霊が出るという噂がたった。
竜郎は父に、それは本当のことか尋ねてみたが、父は、行くなと言うだけだった。
竹島弁天は、正式には八百富神社といい、竹島という小島にある。
橋がかかっていて、歩いていける。
竜郎は友達数人と、竹島弁天に出かけた。
橋を渡り、島の石段を登っていくと、社があった。
戸が空いていて、中を覗くと灯がついた。
すると、横から若い巫女が現れた。
子供たちは、一瞬、幽霊かと思ったが、彼女には足があった。
彼女に誘われ、みんなで海岸に行き、「だるまさんがころんだ」をして遊んだ。
竜郎は、巫女と二人きりになった。
巫女は、竜郎の手のひらにキスをした。
竜郎が手のひらを見ると、赤い印がついていた。
巫女は、「もう来てはいけない」と言った。
家で竜郎は、相変わらず父の手伝いをさせられてばかりで、面白くない。
竜郎は、一人で神社に向かった。
ファンタジーである。