アメリカの映画である。
ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット、役所広司、菊地凛子。
モロッコ、メキシコ、日本の3つの場面が独自に展開していき、最後に繋がる構成になっている。
初めのうちは、何が何だか解らない。
モロッコで羊を放牧しているアブドゥラは、友人からライフル銃を購入した。
息子二人に、銃を使ってジャッカルを追い払えと命じ、街へ出掛けた。
放牧の最中、弟が走っているバスに向けて発砲し、乗客のアメリカ人女性が負傷した。
近くの病院までは四時間掛る。
乗客の一人が近くの村に家があるので、そこに連れ込み応急処置をした。
リチャードとスーザンは、夫婦仲がうまくいっていない。
関係を見直すために、モロッコに来たのだ。
アメリカに残してきた幼い息子と娘は、メキシコ人のベビーシッターが世話をしていた。
彼女の息子が結婚式を挙げるので、二人を連れてメキシコに行く。
日本では、聾の女子高生チエコが部活や私生活のシーンが淡々と続く。
最後には、この3つが結びつくのだが。
退屈な映画である。
ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェットという、一流のハリウッド俳優が、3分の1しか出てないのは、何とも勿体ない。
活躍しないし、ケイト・ブランシェットは、撃たれて横たわっているだけ。
勿体ない。
当時、おそらく23、4歳くらいだったろう菊地凛子が、女子高生役を演じている。
老けた女子高生だ。
役所広司は、主役級の俳優なのに、ちょい役だから、こちらも勿体ない。
しかし、芸術家からすれば評価の高い作品なのだ。
娯楽作品ではない。