大学教授のマイケルは、ある日、手に大やけどを負って歩いている少年を見付けた。
それは、二ヶ月前に引っ越してきた隣家の少年だった。
近くに人はおらず、マイケルは少年を病院に連れて行った。
やがて病院に、少年の両親がやってきた。
そこで初めて、互いに自己紹介をした。
隣人の名は、オリーバーとシェリル、子供の名前はブラディだ。
少年は、マイケルの息子グラントと同い年だったこともあり、家族ぐるみの付き合いが始まった。
マイケルは、大学でテロの歴史を教えている。
また、マイケルの妻レアはFBIの職員だったが、2年前に殉職している。
妻の死を引きずってはいるが、マイケルは、女子大生のブルックと付き合っている。
ある日、マイケルの家に隣家の郵便物が誤配された。
大学の同窓会からだったのだが、それは、オリバーが話していたのとは別の大学からだった。
不審に思ったマイケルが調べると、オリバーの本名はウィリアム・フェニモアだった。
実在していたオリバーは既に死んでおり、ウィリアムはその翌日オリバーに改名していた。
オリバーに対して病的な不信感を持つマイケルに、ブルックは愛想を尽かしていた。
彼女は、オリバーがショッピングモールで、見知らぬ人物から不審な荷物を受け取るところを、目撃した。
その後ブルックは、事故で亡くなる。
重苦しい、サスペンス映画だ。
緻密なシナリオで、伏線の張り方も上手い。
すばらしい出来映えなのだが、とても不愉快な気分にさせられる作品だ。