二宮和也主演、日本の映画である。
山本幡男一等兵は、満鉄調査部に配属され、妻と幼い四人の子供と共にハルピンで暮らしていた。
戦況の悪化を鑑み、幡男は妻に子供たちを連れて帰国するよう話した。
突然、爆撃が始まった。
日ソ不可侵条約を一方的に破ったソ連が、侵攻してきたのだった。
この攻撃で、幡男は家族と離れ離れになってしまった。
妻子は無事に日本に帰国したが、幡男は捕虜としてハバロフスクの強制収容所 ( ラーゲリ ) に送られた。
そこでは、過酷な肉体労働と少ない食事の日々が続いた。
ソ連側の判断で、捕虜の統制のために軍隊での階級がそのまま残された。
士官や下士官の命令のもとで、兵が重労働に苦しんだ。
ロシア語が堪能な幡男は、通訳をしていた。
なかなか解放されないことに苛立った士官たちは、幡男はスパイなのではないかと疑うこともあった。
数年後、ようやく帰国できることになり、捕虜たちはシベリア鉄道に乗せられた。
バイカル湖が見えてきて、列車は確実に日本の方へ向かっていることが分かり、みんな喜んだ。
突然、列車が停止した。
そこで、ソ連側が戦犯とみなした者たちが下車させられ、シベリアの強制収容所に送られた。
幡男もその中の一人だ。
彼はスパイとして、25年の懲役が課せられた。
ラーゲリには、彼の上官だった原幸彦がいた。
彼らは、冬はマイナス40度にもなるところで、過酷な労働を強制された。
この作品は、実話に基づいている。
ロシアへの配慮からか、あるいはテーマがそこに無いからか、過酷な労働やソ連兵の残忍さはソフトに描かれている。
それでも、名優たちの迫真の演技で、物語に引き込まれる。