藤田まこと主演、日本の時代劇映画である。
江戸の裏家業「仕事人」が、相次いで惨殺された。
死体の口にはどれも、三途の川の渡賃・六文銭が咥えさせられていた。
八丁堀同心で仕事人の中村主水は、同業の三味線屋おりくと勇次に相談に行った。
おりくは、思い当たることがあるらしく、旅に出た。
仕事人たちに新しい依頼が来た。
出会い茶屋で働くおきみが、大切な人の命を奪った茶屋の主人、伝次を殺して欲しいと、十両持ってきた。
調べてみると、殺されたという仙太は生きていた。
伝次が殺したのは、おきみが可愛がっていた子猫だったのだ。
仕事の仲介をした何でも屋のお加代は、手間賃だとして五両を抜いて仕事を断った。
また、仕事人が殺された。
主水たちは、助っ人になってくれる仕事人を探した。
おきみの気持ちが分かる飾り職人の秀は、伝次を暗殺するために忍び込んだ。
ところが別の仕事人が、伝次と手下を鮮やかに片付けた。
表の顔が人形使いである此竹朝之助という仕事人が、おきみの依頼を受けたのだった。
六文銭の一味である、絵日傘のお葉という女が、主水に接触してきた。
この作品は、テレビシリーズを映画化したものである。
テレビシリーズを観ているなら、互いの関係がすんなり入ってきて楽しめるだろう。
ただ、無慈悲に殺された人の恨みを晴らす内容ではないので、満足感が薄い。