日本のアニメーション映画である。
未来。
新暦392年、一人の少年がタイムマシーンに乗って、NEO TOKYOを脱出した。
現代。
高校生の早坂哲子は、下校時に、カメラマンである兄のロケ用マイクロバスに乗った。
兄がタバコを買いに出たとき、哲子に想いを寄せている山崎信夫と、友人の長谷川真一が彼女を見かけて、バスに乗り込んだ。
一人の少年が駆け出してきて、教師の北勉を突き飛ばし、バスに乗り込んだ。
少年は何か装置を取り付けて、作動させた。
少年を追ってきた北が乗り込んだとき、バスが光に包まれた。
哲子たちが質問しても、少年は答えないどころか、銃を向けた。
信夫が少年にタックルすると、取り付けた装置にぶつかってバスは止まった。
そこは、火の海だった。
少年がバスを運転して、火のないところまで逃げた。
そこは、1945年、東京大空襲の最中だった。
B-29が多数襲来し、地上では高射砲を撃っていた。
哲子らが高射砲に近づくと、指揮官に怪しまれ、斬りかかられた。
それで近くの神社まで逃げ、さらにマイクロバスまで戻って、装置のスイッチを入れた。
哲子は、少年に事情を聞いた。
彼は、アギノ・ジロといい、自分がいた時代が嫌になって過去に逃げてきたという。
しかし、乗っていたタイムマシーンが壊れたため、このバスを拝借したのだった。
そして、この装置は過去にしかタイムスリップできないという。
タイムトンネルから出たバスは、人気のない砂浜に着いた。
向こうに、小さな茶屋が見えた。
眉村卓原作のSFである。
主な登場人物が、みんな呑気だ。