ジャン = ポール・ベルモンド主演、フランスの映画である。
1930年、南フランス、マルセーユ。
十月革命の英雄レオン・トロツキーは、スターリンとに敗れ、亡命先を探していた。
その頃、フランス人実業家アレクサンドル・スタビスキーは、クラリッジホテルのロビーでお茶を楽しんでいた。
同席しているのは、友人であり事業の相棒でもあるラオール男爵と弁護士のポレリである。
スタビスキーは紛い物の宝石を担保にして、バイヨンヌ市の公債を発行し、多額の資金を得ていた。
彼は、国際的事業家への野心を膨らませていた。
彼は、劇場、新聞社、銀行などに投資して、事業を拡張し続けている。
彼の妻アルレッテは、贅沢な装飾品で身を包み、貴族よりも優雅だ。
アルレッテに恋心を寄せる青年がいた。
スペイン人のモンタルポだ。
彼は、スペイン内戦でフランコ側につく地主の息子で、武器の買い付けに来ていたのだった。
アルレッテは、彼をあっさり振ってしまう。
その頃、スタビスキーを怪しんだポニー検察官が、彼の周囲を探っていた。
この作品は、実際に起きた事件に基づいている。
スタビスキーに関係した者の証言という形をとっているが、時間の流れが一方向なのでわかりやすい。