フランスの映画である。
フランス、ニース。
少年モンドは、どこから来たのかわからない。
保護者もいない。
いつの間にか、この町に住み着いていた。
モンドは、野良犬を捕まえる役人を恐れた。
また、施設に入れようとする大人たちからは、すばしっこく逃げた。
モンドは人懐っこく、気に入った大人がいると「僕を養子にしてくれる ? 」と、尋ねた。
戸惑う大人が彼に色々質問すると、いつの間にか、彼は姿を消していた。
そんなモンドを好きになる大人が増えてきて、みんな、モンドを可愛がった。
モンドは、船乗りのジョルダンに文字を教えてもらった。
ジョルダンは、石にアルファベットを刻んだ。
「MONDO」と刻まれた石をもらったモンドは、ポケットにしまった。
そして、繰り返し呟いて、文字を覚えた。
モンドは、ホームレスの老人と仲良くなった。
美しくて不思議な作品だ。