ジェームズ・ステュアート主演、アメリカの映画である。
アメリカ中西部、グレンドーラという小さな町。
42歳のエルウッド・P・ダウトは、名門ダウト家の当主だ。
彼は、6フィートもある白兎ハーヴェイと親友であると信じ込んでいて、会う人みんなに、ハーヴェイを紹介している。
当然、エルウッド以外の人に、ハーヴェイは見えない。
エルウッドと同居している姉のヴィダ・ルイーズ・シモンズと、その娘マートル・メイは、そんな彼に困り果てていた。
エルウッドは、昼間、街の居酒屋「チャーリー」で、ハーヴェイと過ごすのが日課だ。
ある日、エルウッドが出かけた直後、ヴィダとマートル・メイは、パーティーの準備を始めた。
エルウッドがいない間に、年頃のマートル・メイの婿探しのパーティーを開くのだ。
宴もたけなわの頃、ほろ酔いのエルウッドが帰ってきた。
そして、集まってきているご婦人たちに自己紹介し、ハーヴェイを紹介し始めた。
そのせいで招待客は、みんな帰ってしまった。
ヴィダは、エルウッドを精神病院「チャムリー療養所」に入れることにした。
病院では、若いサンダーソン医師が、取り乱したヴィダを精神異常だと診断し、入院ささせた。
サンダーソンも看護婦のミス・ケリーも、すっかりエルウッドと打ち解けた。
エルウッドは彼らにハーヴェイを紹介しようとするが、彼らはスルーした。
和やかな雰囲気のまま、エルウッドは帰っていった。
名優ジェームズ・ステュアートのコメディである。
和む。