高倉健主演、日本の映画である。
1901年。
ロシアとの戦争が避けられないと考えた日本陸軍は、雪中行軍訓練を計画した。
そして、青森第五連隊の神田大尉と弘前第三十一連隊の徳島大尉を呼び寄せ、「雪の八甲田山を歩いてみたいと思わないか」と、提案した。
形は提案だが、命令である。
話し合った神田と徳島は、それぞれ別のルートから出発し、八甲田山ですれ違うという計画を立てた。
徳島隊は、27名の少数精鋭で、240キロを10泊で走破する予定だ。
神田隊は、3日という短期の強行日程だ。
神田大尉は少数を希望したが、山田少佐の命令で210名での出発となった。
さらに山田は、神田が用意した案内人を追い返した。
神田隊は、出発してまもなく悪天候に見舞われた。
神田は引き返したかったが、指揮権を奪った山田は行軍を続けさせた。
そして、道に迷った。
この作品は3時間近く、見応えのある大作だ。
自然の厳しさが、ひしひしと伝わってくる。
徳島大尉役の高倉健は、やっぱりかっこいい。
神田大尉・北大路欣也の「天は我々を見放した」は、流行語となった。