ブラッド・ピット、モーガン・フリーマン主演、アメリカの映画である。
日曜日、雨。
ベテラン刑事のウィリアム・サマセットは、妻による夫殺しの現場に来て、事情聴取を行った。
彼は、34年間勤めてきて、あと1週間で定年を迎える。
そこに、若いデビッド・ミルズ刑事がやってきた。
血気盛んな彼が、ウィリアムの後任である。
彼は、妻のトレーシーとともに、この街に引っ越してきていた。
月曜日。
デビッドは殺人現場に出向き、ウィリアムと落ち合った。
被害者は、極度に肥満していて、スパゲティの中に顔を埋めて死んでいた。
手足が拘束されていたので、他殺だと判断された。
検死の結果、無理矢理食べ物を食べさせられた上で腹を蹴られ、内臓破裂で死んだのだと判明した。
証拠品からウィリアムは、連続殺人事件になると予想した。
火曜日。
高級ビルの弁護士事務所で、強欲で知られるグールド弁護士が、血まみれで死んでいるのが見つかった。
デビッドが、現場に駆けつけた。
グールドは1ポンドの肉が切り取られていて、「強欲」という文字が残されていた。
そして、妻の写真の目の縁に、血で眼鏡が描かれていた。
署にいたウィリアムは、先日の被害者の胃にプラスチック片が見つかったと聞き、現場に向かった。
そこで、「暴食」という文字と、ミルトンの「失楽園」の中の「七つの大罪」の一説が書かれているのを見つけた。
あと五つの殺人事件が起きることを、彼は知った。
凄まじいシーンが続き、気分が悪くなる作品だ。
それゆえに、心に残る。