西部のとある街。
髭面の男が、馬に死体を乗せて保安官事務所を訪ねてきた。
男は、モーグ・ヒックマンといい、賞金首を射殺して運んできたのだった。
保安官に選ばれたばかりのベン・オーエンスは、自信なさげだ。
ベンは、死体の身元が確認できるまで賞金は渡さないと告げた。
仕方なくモーグは宿を探すが、ホテルはよそ者の彼を泊めてくれない。
馬を預けようと納屋に行くと、出てきた男に断られた。
その男は、モーグが射殺した賞金首の親戚で、ボーガダスという荒くれ者だ。
モーグは、出会った少年キップを馬に乗せてやって、家まで送った。
キップは母親と二人暮らして、モーグは泊めてもらえることになった。
母親ノナは、最近、夫を亡くしていた。
翌朝、モーグが保安官事務所に行くと、マコード医師とベンの恋人ミリーが来ていた。
ミリーの父は保安官だったのだが、殺された。
それで彼女は、ベンに保安官を辞めて欲しいのだ。
しかし、頑固なベンは保安官に固執していた。
表で銃声がした。
ボガーダスが、インディアンを射殺したのだった。
飛び出したベンは、ボガーダスに近づきながら、銃を渡すように命じた。
素直にいうことを聞くボガーダスではない。
ベンは、銃を抜いてしまった。
元保安官の賞金稼ぎが、新米保安官を教育する物語である。
ヘンリー・フォンダの落ち着いた演技がいい。