日本のアニメーション映画である。
いたずら好きの子ギツネごんは、畑を荒らして農民を困らせていた。
優しい兵十は、鉄砲を撃っても、外してしまう。
そんな兵十を加助じいさんは、気にかけてくれていた。
兵十の母は、病に臥せっている。
兵十は、加助に勧められて、川へウナギを取りに行った。
兵十は、ウナギ1匹と、小魚を数匹取った。
彼が目を話している隙に、ごんがビクに入った小魚を逃がしてしまった。
ウナギがごんの首に巻きついた時、兵十がそれを見つけて追いかけた。
ごんに逃げられた兵十は、母にウナギを食べさせることができなかった。
やがて、母が死んだ。
新見南吉の「ごんぎつね」を原作とした、人形によるストップモーションアニメである。
細部までこだわっていて、風情がある。
兵十は、一生後悔しながら過ごし、死ぬ時も後悔するのだろうか。
原作ともども、後味の悪い作品だ。