永野芽郁主演、日本の映画である。
高校三年生の森宮優子は、どんなに辛い時でも笑顔でいることにしていた。
それが、同級生の女子に不評で、「男をたぶらかしているのだ」みたいなことを言われたりもする。
そんな時も優子は、心配してくれてありがとうと、笑顔で答えていた。
そんな優子は、卒業式の合唱でのピアノ演奏を押し付けられた。
小学生の「みいたん」は、友達にチョコレートを分けてあげる優しい子だ。
母は亡くなっていて、シングルファーザーの父・水戸秀平は、チョコレート工場で働いている。
母がいなくて寂しいみいたんは、秀平に母と一緒に映った写真を見せてもらった。
ある日、みいたんが帰宅すると、部屋が綺麗に飾られていた。
父が再婚して、新しい母ができたのだ。
彼女は梨花といい、みいたんは、とても大切にしてもらった。
だが、幸せだった日々は、長くは続かなかった。
父が会社を辞めて、ブラジルでチョコレートを作ると言い出したのだ。
揉めた挙句、秀平は一人でブラジルに行き、みいたんは梨花に引き取られる形になった。
父に会いたいみいたんは、何度も手紙を書いたが、返事は一度も来なかった。
雨の日、みいたんは誰かがピアノを弾いているのを聞いて、自分も習いたくなった。
それを聞いた梨花は、金持ちの泉ヶ原茂雄と再婚した。
茂雄は妻を亡くしていて、自宅には妻が弾いていたグランドピアノがあった。
森宮優子は、義父と二人暮らしだ。
義父の森宮壮介は、優子をとても大切にしている。
優子が、卒業式にピアノを弾くことになったと話すと、ピアノを買って、防音室のある家に引っ越そうと言い出すくらいだ。
優子は、別のクラスの早瀬賢人が弾くピアノに圧倒された。
この作品は、ちょっとしたトリックが仕掛けられていて、ちょっと感動した。
伏線がきちんと回収されている。
良い作品であり、原作の小説を読みたくなった。