紀元前73年。
ローマ帝国の支配下にあったリビア鉱山では、多くの奴隷が働かされていた。
逞しいトラキア人奴隷のスパルタカスは、仲間の奴隷を助けようとして衛兵に反抗したため、飢え死にの刑を言い渡された。
剣闘士養成所を営むバタイアタスが、スパルタカスを見出し、連れ帰った。
スパルタカスは、そこで厳しい訓練の日々を過ごした。
そんな中でも彼は、女奴隷のバリニアと、互いに惹かれ合うようになった。
ある時、ローマの大物クラッススが養成所にやってきた。
彼は、真剣勝負を見たいと言い出した。
真剣勝負は剣闘士に悪影響があるため、バタイアタスは断った。
しかしクラッススが大金を積んだため、受け入れた。
スパルタカスと、彼の親友である黒人剣闘士ドラバが闘うことになった。
激しい闘いの末、スパルタカスは剣を落とした。
ドラバは、スパルタカスにとどめを刺す代わりに、クラッススに襲いかかった。
そして、クラッススの護衛に殺され、見せしめのために吊るされた。
クラッススは、バリニアを見初めて、バタイアタスから彼女を購入した。
その翌日。
売られていくバリニアを見たスパルタカスは、バタイアタスに襲いかかった。
彼は、他の剣闘士たちと協力して養成所を制圧し、反乱の狼煙を上げた。
この作品の主人公スパルタカスは実際に存在し、第三次奴隷戦争、通称「スパルタカスの乱」を引き起こした。
この映画は、戦いよりも人間を描いている。