福本莉子主演、日本の映画である。
北海道の高校生、相馬春奈は、修学旅行で岡山に来た。
彼女は、病気で入院している祖母へのお土産に「マスカット・オブ・アレキサンドリア」を買うつもりだったのに、財布をなくしてしまった。
宿泊していたホテルにも財布はなく、彼女の手元にあったのは小銭だけだった。
お土産を諦めた春奈は、「陸乃宝珠」という、マスカット・オブ・アレキサンドリアを丸ごと一粒使ったお菓子の広告を見つけた。
2個しか買えなかったが、祖母はとても喜んでくれた。
春奈は、陸乃宝珠を作っている会社「宗家 源吉兆庵」に、就職の面接に来た。
彼女が会社に着いたのは、ちょうど面接が終わったところだっが、なんとか面接をしてもらった。
春奈が祖母との思い出を話したことで田岡社長が感涙して、鶴の一声で採用が決まった。
入社し、新人研修が始まった。
春奈は最初、販売部に配属された。
デパートでの店舗販売だ。
初日に失敗した彼女は、先輩から「明日から来なくていいい」と言われてしまった。
その後も、配属される部署で失敗が続き、結局、葡萄農家の応援に行くことになった。
春奈は、秋吉伸介という老人のもとに派遣されたが、秋吉から「帰れ」と一蹴された。
それでも温室の中に入れたもらった春奈は、葡萄に付着しているカビを取り除こうとして、放り出されてしまった。
そこに、葡萄農家の青年、屋敷達也が通りかかった。
爽やかで、後味の良い作品である。
福本莉子の笑顔がいい。